新しい行動を始めたばかりのころは、毎日「今日はやるか、どうするか」を考えなければなりません。朝は眠く、夜は疲れていて、考えるだけで負担になります。習慣の最大の利点は、この判断が不要になることです。
行動が自動化するまでには、ある程度の回数の繰り返しが必要です。ラリーらの研究では、その日数は中央値で約66日、人によって18日から254日と大きな幅がありました。その間は、やるたびに労力を感じる時期が続きます。
もう1つの理由は、目先の楽しみと将来の利益が釣り合わないことです。今夜の動画やお菓子は今すぐ楽しめますが、運動や貯金の成果は何か月も先に出ます。行動経済学では、近い報酬を強く感じる傾向を現在バイアスと呼びます。
対策は、判断の回数と労力の両方を減らすことです。やる時間と場所を決めて迷わないようにし、行動を2分程度に小さくして始める負担を下げ、できた日を記録して目の前の達成感をつくります。難しいと感じるのは自然なことで、努力が足りないわけではありません。