キーストーンとは、アーチ型の石橋の中央にあって全体を支える要石のことです。この言葉を習慣に当てはめたのが、チャールズ・デュヒッグの2012年の著書です。ひとつの習慣が変わると、周りの行動もつられて変わることがある、という見方です。
よく挙げられる例は、運動、睡眠時間をそろえること、朝の時間を整えること、家計簿をつけることなどです。たとえば、毎晩同じ時間に寝る習慣ができると、朝の起床が安定し、朝活や朝食の習慣も始めやすくなります。このように、「ほかの習慣の土台になりやすい」ことが選ぶ目安です。
注意したいのは、「この習慣を身につければ必ず他も変わる」と言い切れるほど、効果が研究で確かめられているわけではない点です。実際には、本人の生活や性格によって、波及するものとしないものがあります。
自分のキーストーンを探すには、今の生活で「これが崩れると全部が崩れる」と感じる行動を思い浮かべてください。睡眠が崩れると朝が崩れる人は睡眠、昼食が崩れると午後が崩れる人は昼の過ごし方が候補です。一つ選び、数週間続けて、周りの変化を観察してみましょう。