筋トレを習慣化するには、最初は週2回、10分以内の短い内容から始めるのが現実的です。自宅でできる種目を2つに絞り、曜日と合図を決め、慣れてから回数や時間を増やすと、無理なく続けやすくなります。
国のガイドが示す筋トレの目安
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して、筋力トレーニングを週2〜3日程度行うことが目安として示されています。あわせて、歩行などの身体活動を日常で増やすことも勧められています。
数字は目安であり、最初から達成する必要はありません。持病がある方や、運動を始めることに不安がある方は、事前に医師に相談してください。
週2回・10分から始める計画
最初の2週間は、種目を2つに絞ります。
| 曜日の例 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 火曜 | スクワット10回×2セット、腕立て伏せ(膝つき可)5回×2セット | 約10分 |
| 土曜 | 同じ内容 | 約10分 |
回数は、少し余裕が残る程度にとどめます。きつすぎる強度は、翌日の筋肉痛や嫌な記憶につながり、続かなくなる原因になります。合図は「帰宅して着替えたら」のように決め、ハビットトラッカーに印をつけましょう。
部活を引退した人・ジムが続かない人へ
学生時代は部活で毎日体を動かしていた人が、引退や社会人になって運動の機会を失うと、何から始めればよいか迷います。かつての強度に合わせようとすると、体がついてこず、挫折しやすくなります。
過去の自分は基準にせず、今の体力から始めます。ジムが続かない人は、「ジムに行く」ではなく「ジムのウェアに着替える」を最初の行動にします。着替えたあとは、5分だけで帰ってもよい、というルールにしても構いません。通う回数より、続いている実感を大切にします。
増やし方と、休んだ日の戻り方
4週間続けたら、回数を少し増やします。あるいは種目を1つ足します。一度に両方増やすのは避けましょう。
風邪や仕事の忙しさで休んだら、前回と同じ内容で再開します。休んだ分を取り戻そうとして、強度を上げないことが怪我の予防にもなります。痛みや違和感が出たら、すぐに中止してください。
運動の合図の決め方は、ハビットスタッキングの手法ページで紹介しています。
例:部活を引退した大学生の最初の1か月
仮の例として、高校の部活を引退して1年たち、運動不足を感じている大学生を考えます。以前のメニューを再現しようとせず、週2回、10分の自宅トレーニングから始めます。
1週目は、スクワットと腕立て伏せだけ。2週目は、慣れたので各1セット増やす。3週目は、授業が忙しく1回だけ。4週目は、前回と同じ内容に戻して終わる、という流れです。
3週目に1回しかできなくても、続けた週数は途切れていません。かつての体力は参考にせず、今の体の感覚を基準にします。
まとめと、今日の一歩
今日の一歩:次の休日の予定に、10分の筋トレを書き込みます。服装も前日に出しておきましょう。続け方に迷ったら、三日坊主を防ぐ方法も参考になります。体調に不安がある場合は、始める前に医師へ相談してください。
体を動かす習慣は、年齢や体調で適切な強度が変わります。無理をして怪我をしては元も子もないので、少し余裕を残して終わることを心がけてください。続けた週数が増えていくのが励みになります。


